選択肢は他にもある

石油関連商材の製造がストップし、ユニットバスやシステムキッチンなどの納品の目途が経たず、契約・工事の中止が起きている。そのようなニュースが大きく取り上げられることで、益々、それ以外の選択肢が無く、大変な事態であるかのように、一般方は捉えてしまう。

 

しかし、商品や仕様を特に固定化せず、お客様ごとにゼロベースで考えるコ―タローにとっては、いつもと条件が少し違うと言うだけである。

 

問題になっているナフサは、素材に耐水性を与えるためのビニール系素材である。だったら、最初から耐水性のある素材を使うか、違う用途で使われている建材を転用するか、ナフサ以外で耐水性を生み出せば良いのではないか、とコ―タローは考える。

 

例えば、タイル、モルタル、ガラス、ガルバリウム鋼板、などはナフサなど無くても、耐水性がある素材である。また、ヒノキ、ヒバなどは比較的耐水性が高い木材である。要するに、外壁に使われている材料である。そのような素材で、改めて浴室やキッチンといった身の回りの環境を再構成すれば良いのだ。これは、根源的な意味での生活芸術、サバイバル術、アートの実践なのである。

 

以前、モルタルでキッチン・カウンターを作った事があった。お客様がモルタルの無機質であるが、深みのある素材に魅力を感じたからである。大工にカウンター下地を作ってもらい、左官職人を現場に呼び、カウンター天板を塗ってもらった。下部は、最小限の棚を作り、全体的にオープンにしている。木の正面板に黒い取手が付いている部分は食洗機である。

 

全て現場で作っているので、サイズがピッタリで、無駄なスペースがどこにもない。

既製品にはない、味わいのあるキッチンが出来上がった。

しかし、使っている材料は、全てホームセンターでも手に入る汎用品である。

 

設計さえしっかり行えば、このようなキッチンが作れるのである。