モノの大きさと情熱の大きさ

ビジネスマッチングイベントを見学しに行く。

場所はさいたまスーパーアリーナである。

 

埼玉県の会社が数多く参加し、普段知ることないBtoB商品を見れるところが面白い。

 

BtoB商品というのは、私たちがお店で購入する商品の部品や素材、それを作る工場の機械、その機械の部品といったものである。具体的には、航空機のジェットエンジンから医療機器の小さなゴムパッキンまで、紹介されていた。

 

私が扱っている建物という商品は、全体の表現と見られたり、全体の象徴として語られたりする。しかし、社会にとっては、まぎれもない部分として存在している。

 

三郷市でバネを作っている会社の方が出店していた。昆虫の標本のようで、見ていて飽きない。その方は、一つ一つのバネを作るに至ったエピソードを、私に話してくれた。小さなバネは、その時々の自分が情熱を傾けた作品なのだと感じさせてくれた。私の建物も、ある人から見ると、この方のバネのようなものなのだろう。

 

自社の商品を熱く語る声に触れ、私はこの方たちに負けない努力をしているだろうかと反省してみたりするのであった。