病院のような住宅

今日、彦成地区にお住まいのTさんとお話しする機会があった。

 

寄棟の立派なお宅に住まわれ、広い敷地には蔵と納屋が建ててある。

珍しいことに、北側の空いている敷地に、鉄骨の架構があり、その上に太陽光発電設備が設置されている。パナソニック製で、発売されて、すぐに購入したそうだ。Tさんのご主人が自宅療養中で、その機械の電源となっているそうだ。

 

Tさんは、一般の方と違う独自の視点をお持ちであった。

ご家族の健康上の特殊な事情があるため、災害対策を人任せにできないからであろう。

建築士である私に、アドバイスをしてくれた。

 

三郷市は河川に囲まれており、水害の危険性がある。

一般的に体育館を避難所とする自治体が多いが、多くの人が集まり、感染症の危険が高い。また、そこまで避難できるかどうかも問題である。

だから、自宅のほうが安心なのだ。

そのため、特に、ご高齢の方には、病院のような住宅が必要である。

もちろん、自宅にある医療機器が動くような電源が必要である。

また、上階が避難階になるので、そこへ移動できる昇降装置も必要である。

 

病院のような住宅というとても良いキーワードを聞かせていただいた。

Tさんからは、北側の空いているスペースに、避難小屋を計画できないかと相談を受けた。事務所に戻り、考えてみようと思う。