昨日、資格試験塾の全体講評会があり、いつもの会場に足を運んだ。今年は令和になってから一番難しい試験という評価であった。ある大手資格試験学校は、教える重点箇所を少し間違えたようで、良い結果が出てないらしい。
この試験は、相対評価で結果が決まる試験で、減点方式を採用している。どうゆうことかというと、ある一定の合格者数を輩出することが主目的で、合否ポイントが毎年微妙に変わるというのだ。更に、その合否ポイントは明らかにされていない。
そのような試験なので、塾の先生は、「最終的に、完成させ、ある無し数字法規を間違えないこと」と指導している。つまり、動線が守られていれば、空間構成や良いプランであるかどうかは、合否に直接関係ないのである。
しかし、私は、法規のミスを一箇所している。それも、基本的なミスである。毎回の課題をそつなくこなしていた優秀なMさんも、法規ミスをしたという。お互いの状況を知っているので、「ミラクルが起きると良いよね」と話した。結果発表は12/25である。
人生は挑戦の連続だ。
成功の秘訣は諦めないことという言葉がある。諦めない心ってどう作られるのだろうか。
若い頃は、自分に厳しく、制限を課し、自分を追い込み、それに耐えられる心というイメージがあった。実は、そうではない。それでは、挑戦が嫌になるか、又は、悪い結果だと挫けてしまう。
むしろ、
挑戦している自分を日々労う、
出来たことや達成したこと、日々の小さな良い事を喜ぶ、
自分の感情を認める、
周りに助けを求める、
そのような習慣の中で育まれるものである。
一級建築士試験に取り組み始めてからの自分の変化を振り返ってみる。
改めて学び直し、知識を整理できた学科試験。
何も出来なかったけど、この製図試験に学生時代に学び損ねていた事が詰まっていることに気づき「面白い!」と思えた一年目。
Y先生の考えるステップエスキースとその根底にある細分化して問題解決する発想法、抽象と具象の思考法に触れられた。
製図試験に隠されている意義が分かり、ステップエスキースの全体像が分かった二年目。
各ステップで考えるべきポイントと選択肢の理解、フリーハンドで作図が出来るようになった。
法規やバリアフリー法を理解しながら設計できるスキルが身に付いた。
後半の課題でA判定が一回とシンクロ模試でほぼ完成図面を提出できた。
覚悟を持って本試験に臨み、最後まで諦めず、完成図面を提出した三年目。
確実に出来るようになっている。
それを知っているのは自分だけだ。
自分は自分の味方である。
自分を信じて。